認知面 | 感情面 | 行動面 | アドラーの解釈 | |
第一段階ー 異文化との接触 | 文化的差異に興味をそそられる。新しい文化を自文化の視点から見る。文化の深さの違いは認識されない。 | 興奮、刺激、幸福感、陽気、発見。 | 今までの行動パターンを維持する。それによって自信を持って行動できる。好奇心や興味をもつ。印象に基づき行動する。 | 自文化によって異文化から隔離され、守られている。文化の相違点、共通点は自分の地位、役割、アイデンティティーを引き続いて確約してくれる正当な理由を与えられる |
第二段階― 自己崩壊 | 人の行動、考え方や価値観の違いが衝撃的に大きく目につく。それが頭から離れない。 | 混乱や孤独感、無力感を感じ、自信を無くす。アイデンティディーに疑問を感じる。 | どのように行動してよい分からなくなり、抑鬱的になったり、引きこもりがちになる。 | 文化の差異が妨げになる。自分は違うという意識が増す。文化的な支えとなるつながりをうしない、新しい文化状況での手がかりを読み違える。 |
第三段階― 自己再統合 | 自文化と滞在国との文化の差を拒絶する。 | 怒り、激怒、いらいらする、不安、フラストレーション。 | 滞在国の文化のすべてを拒絶する。独断的になり、滞在国の悪口を言ったり、その文化の人々をステレオタイプ化する。排他的になり、自分か出身の人のみと接する。自分の直感に基づき行動する。 | 異文化の拒絶により、好き嫌いに異常にこだわるようになる。異文化に自分の感じている困難さを投影する。しかし、否定的な行動は自己肯定と自尊心の成長の現われである。 |
第四段階― 自律 | 文化の共通点と相違点をありのままに受け入れることができる。 | リラックスし、「自律性を獲得した」という満足感を持てる。滞在国の人に温かく接したり共感を示せる。 | 滞在国の文化の言語や非言語コミュニケーションも無難にこなす。新しい状況や考え方にたいして柔軟に対応でき、応用力も付いてくる。自信をもって行動できる。 | 言語的にも社会的にも新しい状況、今までと違う状況、今までと違う状況を切り抜けられるようになる。新しい経験を乗り終える能力に自信をもつ。 |
2012年2月21日火曜日
異文化への移行体験の諸相
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