モダリティとは、文の中で話し手の主観的態度を表す部分である。モダリティは文の外側に現れ、ことがらに何らかの内容を付け加えているわけではない。日本語の文は命題が文の内側に現れ、それをモダリティが包み込むのような構造をしている。
モダリティは典型的には発話の瞬間における話し手の心的態度を表すものとして規定される。いくつかの種類がある。
「遅刻してもいい」のようにことがらに対する評価を表す評価のモダリティ、
「疲れているようだ」のようにことがらの真偽に対する判断を表す認識のモダリティ、
「傘を忘れました、急いでいたんです」のように別の文との関係づけを表す説明のモダリティ、「彼女はそこにいるよ」のように聞き手への伝え方を表す伝達のモダリティなどがある。
平叙文や疑問文、命令文といった文のタイプや丁寧さのような発話態度に関する要素がモダリティとして捉えられることもある。
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