2011年12月10日土曜日

ニーズ、デザイン

日本語教育能力検定試験に合格するための教授法
日本語教育におけるニーズとは、学習者に必要な日本語のことを言い、ニーズ分析とは、学習者に必要な日本語を明らかにするプロセスを言う。ニーズ分析は以下の四つの調査に基づいて行われる。
 1:ニーズ調査:学習目的や学習者が日本語を必要とする場面、および、そこで必要となる言語技能についての情報を得るための調査。アンケート法とインタビュー法二つの方法がある。
 2:レディネス調査:ここでは学習者の日本語能力を知るための調査。既習者を対象とし、筆記テストやインタビューが用いられる。
 3:言語学習適性調査:学習者が言語学習について持っている能力についての調査。未習者を対象とし、言語学習適性テストが用いられる。
 4:学習条件調査:学習者個人に関する、日本語学習に関わるさまざまな条件についての調査。背景情報、内的な要因、外的な要因を得ることができる。

シラバスデザイン
シラバスとは、学習細目一覧表ともいい、学習すべき項目のリストのことをいう。シラバスを作成する作業を、シラバスデザインという。具体的な作業を次のように行う。
1:原型シラバス:何かの基準に従って言語資料を分析することで、その基準の数のリスト総体という
2:コースシラバス:参考書によって、「コースで教える項目が教える順序で並んでいるリストという意味である。
3:構造シラバス:教える項目を文法の観点から分類し、並べたものを指すこと。
4:機能シラバス:文や語の「形」に注目して構成されるのに対して、文全体が持つ「機能」や「意味」で分類、構成されたものということ。
5:場面シラバス:目標言語が用いられる場所や状況で分類したものである。
6:タスクシラバス:言語を使ってなされる行動によって分類したシラバスということで、また課題シラバスという。
7:スキルシラバス:マイクロスキルによって分類されたシラバスで、または技能シラバスという。
8:トピックシラバス:話題によって分類された。
9:折衷シラバス:以上のシラバスを組み合わせたものを指すこと。または複合シラバスという。

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