2011年12月8日木曜日

中国語の母語話者による日本語受動文関係の誤用

日本語教育のための誤用分析
中国語と日本語の違いによって、誤用されることがときとき起こる。
(1)名詞ランキングによる受動文のねじれ
 日本語における一人称代名詞>人間名詞>無生物名詞という名詞ランキングが中国語には基本的に存在しないことから。
例:崭新的自行车被田中弄脏了。
       *新しい自転車が田中さんに汚された。
  正:田中さんが新しい自転車を汚れた。
(2)持ち主+持ち物が主語になる受動文の濫用
 中国語では「持ち主+持ち物」が主語になる受動文と「持ち主」だけが受動文の主語になり「持ち物」が目的語として残る受動文ガ同等に使われていることから。
例:田中的钱包被小偷偷走了。
        *田中さんの財布はすりにすられた
  正:田中さんは財布をすりにすられた。
(3)間接目的語ー主語型受動文の「回避」
   中国には基本的にこのような受動文のパターンが存在しないから
例:至今没有男人向我求过婚。
      *私、男がプロポーズしてきた経験、今まで一度もないわ。
     正:私、男からプロポーズされた経験、今まで一度もないわ。

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