2011年11月2日水曜日

語形

語彙は語の集合であり、集合の要素である語は、一定の意味を持ち、文を組み立てる最小の独立した単位であると定義した。語の認定は意味の面からだけでも形の面からだけでもできるものではない。
日本語の拍は極めて単純な構造なので、一拍語は短くて不安定なために聞き逃しやすく、また同音語が多く区別しにくい。これを避けるために一拍語をほかの単語に言い換えたり、あるいは長くさせたりする方法が取られる。
例:身→からだ
  葉→はっぱ
ところで、同じ発音である同音語、発音が似ている類音語はコミュニケーションの混乱を起こるということでよく問題にされる。
語を音韻の連続体としてとらえたものを語形という。語形の長短は語種により偏りがある。和語と漢語、外来語とも第一位が4拍語、第二位が3拍語。漢語は2拍語と3拍語、4拍語で全体の97%を占める。和語は2拍語から5拍語まで約95%を占める。外来語は4拍語が25.7%、3拍語21.7%、5拍語19.4%、6拍語15.1%とたいした開きがなく、ばらつきがみられる。

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