母音は3点によって分類されている。
1:舌の高さ(舌の盛り上がりが高いか低いか)
2:舌の前後の位置(舌の最高点が前寄りか後寄りか)
3:円唇性(唇が円められるかそうではないか)
舌の盛り上がる高さによって「高母音」「中母音」「低母音」に分類する。
舌の盛り上がりの最高点が口腔の前寄りになるものを前舌母音、後寄りになるものを、後ろ舌母音、中程になるものを中舌母音と呼ぶ。前舌の最高点は、硬口蓋の辺り、後ろ舌は、軟口蓋の辺りである。
ア中舌ー広母音 イ前舌ー狭母音 ウ後舌ー狭母音 エ前舌ー半狭母音 オ後舌ー半狭母音
無声子音に挟まれた狭母音イ、ウが、声帯振動を伴わなくなる。イ段の「キシチヒピ」ウ段ノ「クスツフプ」「シュ」が、カサタハパ」行の前や「ッ」の前にある時、母音無声化する傾向が強い。
例 きかい いつか しゅくじつ ふっくら
また、狭母音以外、句頭の中母音、広母音でも、無声化は生じることがある。
例 かたい ここ かかる はか あかい
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