2011年10月29日土曜日

文法語順

文法というのは、語の形成や文の構成を説明する規則の集合である。
 入力される情報を逐一処理するやり方をボトムアップ方式という。例えば、片仮名で記されたで電報文を読み進めて意味を理解しようとする過程ではこの方式が用いられる。
 文法を教えることは、語順を教えることである、と言い切っても言いすぎではない。語の配列順序が大切である。語の集合体では、構成要素は同じであっても、それらの順列が異なれば意味が変わってくるのである。語と語のこうした関係は連辞の関係と呼ばれている。母語と目標言語の語順の異同を意識市、相違を克服することが学習の目標の一つとなる。
 基本語順
 基本語順を観察場合は、まず、主語(S)、目的語(O)、述語(V)がどういう順列で配列されているかを確かめることからはじめる。
 SOV型:日本語、朝鮮語、トルコ語、ヒンデイー語、タミル語、ビルマ語など   約45%
 SVO型:中国語、英語、フランス語、ロシア語タイ語、マレイ語、インドネシア語など約35%
 VSO型:アイルランド語など                        約18%
 VOS型:まれ
 OSV型:まれ
 OVS型:まれ
 SOV型の言語は修飾語(句)+被修飾名詞という語順である。
 SVO型の言語は被修飾名詞+修飾語(句)という語順である。
 修飾の規則性という点から見ると、一貫性がないと言っても過言ではない。日本語のように修飾関係が整然とした言語のほうがすくない、多くの言語は、英語のような混交型であると言える。

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